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ダイビングの豆知識

ダイビングの耳抜きコツ|初心者でも簡単!現役ダイビングインストラクターが教える快適な潜水術

ダイビングを楽しむためには、耳抜きは絶対にマスターしておきたい必須スキルです。

しかし、初心者の方にとって耳抜きは難しく、不安を感じる方も多いのではないでしょうか?

「うまくできない」「痛い」「怖い」といった悩みを抱えている方もいるかもしれません。

この記事では、現役ダイビングインストラクターが、初心者の方でも簡単にできる耳抜きのコツを分かりやすく解説します。

水圧と耳の関係、耳抜きの必要性といった基本的な知識から、バルサルバ法、フレンツェル法、嚥下法といった基本の3つの耳抜き方法、さらにそれぞれのやり方や注意点まで丁寧に説明していきます。

また、耳抜きができない時の対処法や、ダイビング前、ダイビング中、そして飛行機や新幹線での移動時といった様々なシーンにおける耳抜きのコツもご紹介。

万が一耳抜きがうまくいかない場合の原因と対処法を知ることで、安心してダイビングを楽しむことができるようになります。

さらに、快適なダイビングをサポートするおすすめグッズもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読めば、耳抜きの不安を解消し、快適で楽しいダイビング体験を実現できるでしょう。もう「耳抜きが怖い」とは言わせません!

ダイビングの耳抜きとは?なぜ必要なの?

女性がダイビングの耳抜きを練習している画像

ダイビングの耳抜きとは、鼓膜の内側と外側の圧力を均等にするための行為です。

スキューバダイビングやフリーダイビングなどで潜水すると、水深が深くなるにつれて水圧が高くなります。

この水圧によって鼓膜が外側から押され、耳に痛みや違和感を感じることがあります。

これが、耳抜きが必要な理由です。

水圧と耳抜きの関係

水圧は、水深が10m深くなるごとに約1気圧ずつ増加します。

つまり、水深10mでは陸上(水面)の約2倍、水深20mでは約3倍もの圧力が身体にかかります。

この圧力の変化は、特に空気で満たされている空間、例えば耳、副鼻腔などに影響を与えます。

鼓膜は、外耳と中耳を隔てる薄い膜で、外側の水圧の変化を直接受けます。

中耳は耳管(ユースタキオ管)と呼ばれる細い管で鼻につながっており、通常は閉じているこの管を開くことで、中耳の圧力を外耳と同じにする、つまり耳抜きをすることができます。

耳抜きをせずに水深が深くなると、鼓膜が内側に押し込まれ、最悪の場合、鼓膜損傷(バースト)を引き起こす可能性があります。

鼓膜損傷は、激しい痛みや聴力障害、めまいなどを引き起こす深刻な症状です。

また、中耳炎などの感染症のリスクも高まります。

そのため、ダイビングでは適切な耳抜きが非常に重要です。

耳抜きをしないとどうなるの?

耳抜きをしないと、様々な不快な症状や深刻な健康被害が生じる可能性があります。

以下に、耳抜きをしなかった場合に起こりうる症状をまとめました。

症状詳細
耳の痛み鼓膜が水圧によって内側に押し込まれることで、耳に圧迫感や痛みを感じます。初期症状は軽い痛みですが、放置すると激痛になることもあります。
耳閉感耳が詰まったような感覚になり、音が聞こえにくくなります。
めまい平衡感覚が乱れ、めまいが生じることがあります。
難聴鼓膜の損傷により、一時的または永続的な難聴を引き起こす可能性があります。
鼓膜損傷(バースト)水圧に耐えきれず鼓膜が破れることで、激しい痛みや出血を伴います。
中耳炎耳管を介して細菌が侵入し、中耳炎を引き起こすリスクが高まります。
逆耳バースト浮上時に中耳の内圧が外圧よりも高くなり、鼓膜が外側に膨らんで破裂する症状。特に風邪などで耳管が詰まっている場合に起こりやすい。

これらの症状は、ダイビングの安全を脅かすだけでなく、健康にも深刻な影響を与える可能性があります。

快適で安全なダイビングを楽しむためには、適切な耳抜きの方法を習得し、こまめな耳抜きを心掛けることが不可欠です。

ダイビングの耳抜き|基本の3つのコツ

青の洞窟の中でダイビングをしていてピースサインをしている2人の画像

ダイビングを楽しむためには、耳抜きは必須スキル。

快適なダイビングを実現するために、基本の3つの耳抜き方法をマスターしましょう。

自分に合った方法を見つけることが、ダイビングをより楽しくする秘訣です。

1.バルサルバ法

バルサルバ法は、最も基本的な耳抜き方法です。

ダイビング初心者の方はまずこの方法から練習を始めると良いでしょう。

比較的簡単に習得できますが、力みすぎると耳を痛める可能性があるので注意が必要です。

バルサルバ法のやり方

  1. 鼻をつまみます。
  2. 鼻をつまんだまま、口を閉じ、優しく息を鼻に吹き込みます。風船を膨らませるイメージです。
  3. 耳抜きができたら、鼻から手を離します。

バルサルバ法の注意点

  • 強く息を吹き込みすぎないように注意しましょう。
  • 鼓膜を傷つける可能性があります。
  • 耳抜きができない場合は、無理をせず他の方法を試すか、インストラクターに相談しましょう。
  • 飛行機の上昇・下降時にも応用できます。

2.フレンツェル法

フレンツェル法は、バルサルバ法よりも高度な耳抜き方法です。

「逆腹式呼吸」とも呼ばれ、横隔膜と喉の筋肉を使って耳管を開くため、バルサルバ法に比べて耳への負担が少ないとされています。

慣れるまで少し難しいかもしれませんが、習得すれば深い潜水でも有効です。

フレンツェル法のやり方

  1. 鼻をつまみます。
  2. 舌の奥を上顎に押し付けます。
  3. 喉を締めながら、顎を少し前に突き出します。
  4. 空気を耳に送り込むイメージで、耳管を開きます。

フレンツェル法の注意点

  • 最初はコツをつかむのが難しいかもしれません。陸上での練習がおすすめです。
  • 顎や喉を痛めないように、力加減に注意しましょう。
  • 慣れるまでは、インストラクターの指導を受けるのが良いでしょう。

3.嚥下法

嚥下法は、唾を飲み込む動作を利用した耳抜き方法です。

つばを飲み込むと耳管が開きやすくなるため、比較的簡単に耳抜きができます。

他の方法と併用することも可能です。

嚥下法のやり方

  1. 唾を飲み込みます。
  2. 同時に、顎を動かしたり、耳の下を軽く押さえるなど、耳管が開きやすいように工夫してみましょう。

嚥下法の注意点

  • 唾液が少ないとやりにくい場合があります。飴やガムなどを活用すると良いでしょう。
  • 水中では唾を飲み込む際に誤嚥しないよう注意が必要です。
  • 他の耳抜き方法と併用することで、より効果的になります。
方法やり方難易度メリットデメリット
バルサルバ法鼻をつまんで息を吹き込む簡単初心者向け、手軽力みすぎると危険
フレンツェル法舌と顎を使って耳管を開くやや難しい耳への負担が少ないコツが必要
嚥下法唾を飲み込む簡単手軽、他の方法と併用可能唾液が少ないと難しい

上記以外にも、口を大きく開けるあくびをする下顎を左右に動かすなどの方法も有効です。

自分に合った方法を組み合わせて、快適なダイビングを楽しみましょう。

ダイビングの耳抜きができない時の対処法

ダイビング中に耳抜きができないという経験は、初心者ダイバーだけでなく、経験豊富なダイバーでも起こりうることです。

耳抜きができなくなると、ダイビングを楽しめないだけでなく、耳の痛みや最悪の場合、鼓膜損傷などのリスクも伴います。

ここでは、ダイビング中に耳抜きができない時の原因と対処法、そしてそれでも耳抜きができない時の対応策について詳しく解説します。

耳抜きができない原因と対処法

耳抜きができない原因は様々ですが、大きく分けて以下の3つの要因が考えられます。

原因症状対処法
鼻づまり鼻が詰まっているため、圧力の調整がうまくできない。
  • ダイビング前に点鼻薬を使用する。(医師に相談の上)
  • 温かい飲み物を飲んで鼻の通りをよくする。
  • 頭を左右に傾けたり、軽く鼻をマッサージする。
耳管の狭窄や炎症耳管が狭くなっていたり炎症を起こしているため、空気が通りにくい。
  • ダイビング前に耳鼻科を受診する。
  • 抗炎症薬を服用する。(医師に相談の上)
  • 無理に耳抜きをしようとせず、ゆっくりと時間をかけて行う。
顎関節症顎関節の動きが悪いため、耳管が開きにくい。
  • ダイビング前に顎のストレッチを行う。
  • 口を大きく開けたり閉じたりする運動をする。
  • 顎関節症の治療を受ける。
緊張や不安緊張や不安により、無意識に耳管を閉じている。
  • リラックスして深呼吸をする。
  • インストラクターに不安な気持ちを伝える。
  • 経験豊富なバディと潜る。

それでも耳抜きができない時は

上記の対処法を試しても耳抜きができない場合は、以下の手順で対応しましょう。

  1. 潜行を中止する:無理に潜行を続けると、鼓膜損傷などのリスクが高まります。耳抜きができない場合は、すぐに潜行を中止し、水面に戻る、もしくは少し浮上する。
  2. インストラクターに伝える:耳抜きができないことをインストラクターに伝え、指示を仰ぎましょう。インストラクターは、状況に応じて適切なアドバイスやサポートをしてくれます。
  3. 休憩する:水面でしばらく休憩し、落ち着いてから再度耳抜きを試してみましょう。焦らずゆっくりと行うことが大切です。
  4. ダイビングを中止する:それでも耳抜きができない場合は、その日のダイビングを中止することも検討しましょう。 無理にダイビングを続けると、耳に深刻なダメージを与える可能性があります。

ダイビングにおける耳抜きは、安全で快適なダイビングを楽しむために非常に重要です。

耳抜きのコツを掴み、適切な対処法を理解することで、より安心してダイビングを楽しむことができるでしょう。

日頃から耳管を柔らかく保つトレーニングをしたり、ダイビング前に耳鼻科で相談するなど、事前の準備も大切です。

ダイビング前の耳抜きのコツ

ダイビング中に泳いている画像

ダイビングを快適に楽しむためには、事前の準備と潜行開始時の適切な耳抜きが重要です。

水中では水圧の影響で鼓膜が圧迫されるため、地上と同じように耳抜きが必要になります。

事前に適切な準備と、潜行開始時のスムーズな耳抜きを心がけることで、水中世界を満喫できるでしょう。

ダイビング前の準備運動

ダイビング前の準備運動は、耳管を開きやすくする効果が期待できます。

首や顎のストレッチは、耳管周囲の筋肉をほぐし、耳抜きのスムーズな実施に繋がります。

具体的な準備運動としては、以下の3つが効果的です。

運動やり方効果
首回し首をゆっくりと左右に回します。首周りの筋肉をほぐし、耳管の動きをスムーズにします。
顎のストレッチ口を大きく開けたり閉じたり、顎を左右に動かします。顎の筋肉をほぐし、耳管を開きやすくします。
あくびあくびをすることで、自然に耳管が開きます。耳管を開き、圧力のバランスを整えます。

これらの準備運動は、乗船前やエントリー前に実施することで、より効果的です。5分程度を目安に行いましょう。

潜行開始時の耳抜きのコツ

潜行開始時は、水深が浅い段階からこまめな耳抜きを心がけることが重要です。

水深が深くなるにつれて水圧は急激に変化するため、深く潜ってから耳抜きしようとすると、鼓膜に大きな負担がかかってしまいます。

また、耳抜きはゆっくりと行うことが大切です。

急激な圧力変化は耳を傷つける可能性があります。

具体的な方法としては、以下の通りです。

  1. 水面で一度耳抜きを行い、耳管が開いていることを確認する。
  2. 潜行開始直後から、0.5m~1m潜るごとに耳抜きを行う。
  3. 耳抜きは、ロープやフィンを使ってゆっくりと潜行しながら行う。
  4. 片耳ずつ耳抜きを行うことで、左右の耳管の状態を確認しながら行う。
  5. 耳抜きがしにくい場合は、少し浮上して再度試みる。無理に耳抜きを続けると、耳を傷つける危険性があります。

これらのコツを意識することで、ダイビング中の耳のトラブルを予防し、快適なダイビングを楽しむことができます。

万が一、耳抜きに困難を感じたり、痛みを感じた場合は、すぐにインストラクターに相談しましょう。

安全なダイビングを楽しむために、事前の準備と適切な耳抜きを心がけましょう。

また、ダイビング前に耳鼻科で耳の状態をチェックしてもらうこともおすすめです。

特に、風邪気味の時や鼻づまりがある場合は、ダイビングを控えるか、医師に相談しましょう。

安全第一でダイビングを楽しみましょう。

ダイビング中の耳抜きのコツ

ダイビング中は水深が常に変化するため、こまめな耳抜きが重要です。

快適なダイビングを楽しむため、以下のコツを意識しましょう。

こまめな耳抜き

水深が浅いうちは水圧の変化が大きいため、特にこまめな耳抜きが必要です。

1メートル潜るごとに耳抜きを行うことを目安にしましょう。

深く潜るにつれて水圧の変化は小さくなりますが、それでも定期的に耳抜きを行うように心がけてください。

耳抜きを怠ると、耳抜きが難しくなったり、最悪の場合、耳のトラブルに繋がる可能性があります。

特に潜降開始直後はこまめな耳抜きを心がけましょう。

水深が浅い段階での耳抜きの回数を増やすことで、後々に耳抜きがしづらくなるリスクを減らすことができます。

水深が深くなるにつれて耳抜きの頻度は下げて構いませんが、完全に耳抜きをしない時間を作らずこまめに耳抜きするように注意しましょう。

耳抜きがしにくい時の対処法

ダイビング中に耳抜きがしにくい場合は、以下の対処法を試してみてください。

対処法説明
少し浮上する水圧が軽減されるため、耳抜きがしやすくなります。1メートル程度浮上するだけでも効果があります。
顎を動かす、首を回す耳管の周囲の筋肉をほぐし、耳抜きをしやすくします。左右に首を振ったり、顎を上下左右に動かしてみましょう。
唾を飲み込む、あくびをする耳管を開きやすくする効果があります。
耳栓を使う(インストラクターに相談)耳栓を使用することで、外耳道の水圧変化を緩やかにし、耳抜きをしやすくする効果が期待できます。ただし、耳栓の種類によってはダイビングに適さないものもあるため、必ずインストラクターに相談の上使用しましょう。市販の耳栓の中には、鼓膜に圧力をかけてしまう危険性があるものも存在します。安全のために、ダイビング専用の耳栓を使用することをおすすめします。
斜めに潜降する耳管は斜め上方向に伸びているため、斜めに潜降することで耳抜きがしやすくなると言われています。特に片耳だけ詰まりやすい方は試してみてください。
フィンキックを弱めるフィンキックが強いと潜降速度が速くなり、耳抜きが追いつかなくなる可能性があります。潜降速度を調整し、耳抜きしやすいペースで潜行しましょう。

これらの対処法を試しても耳抜きができない、または耳に痛みを感じる場合は、無理に潜行を続けずに、すぐにバディやインストラクターに合図を送って浮上しましょう。

ダイビングにおいて、安全第一の行動を常に心がけてください。

軽度の痛みでも放置すると、鼓膜損傷などの重大なトラブルに繋がる可能性があります。早めの対処が重要です。

飛行機や新幹線での移動時の耳抜き対策

ダイビング前にドキドキしている」2人の女性の画像

飛行機や新幹線での移動中は、気圧の変化によって耳に不快感を感じることがあります。

特に、ダイビングの前後で飛行機や新幹線を利用する場合は、耳の状態に注意が必要です。

万が一、耳抜きがうまくいかず、鼓膜に負担がかかった状態でダイビングを行うと、耳のトラブルにつながる可能性があります。

快適なダイビングを楽しむためにも、移動時の耳抜き対策をしっかりと行いましょう。

飛行機での耳抜き対策

飛行機の上昇・下降時は、 cabin attendant(キャビンアテンダント)のアナウンスに従い、こまめな耳抜きを心がけましょう。

特に下降時は気圧の変化が大きいため、注意が必要です。

上昇時の耳抜き対策

上昇時は気圧が下がるため、鼓膜が外側に引っ張られます。

通常は自然に耳抜きされますが、鼻詰まりがある場合は耳抜きがしにくくなることがあります。

その場合は、以下の方法を試してみてください。

  • 唾を飲み込む
  • あくびをする
  • 飴を舐める
  • ガムを噛む
  • 飲み物を飲む

下降時の耳抜き対策

下降時は気圧が上がるため、鼓膜が内側に押されます。

この時、耳抜きをしないと耳に痛みを感じることがあります。

以下の方法でこまめに耳抜きを行いましょう。

  • バルサルバ法
  • フレンツェル法
  • 嚥下法
  • 飴を舐める
  • ガムを噛む
  • 飲み物を飲む

特に乳幼児や子供は耳管が狭く、耳抜きが苦手です。ミルクやジュースなどを飲ませる、飴を舐めさせるなどして、こまめな耳抜きを促しましょう。

状況対策
鼻詰まりがある搭乗前に耳鼻科を受診し、点鼻薬などを処方してもらうと良いでしょう。また、市販の点鼻薬を使用するのも効果的です。ただし、点鼻薬の使い過ぎは rebound(リバウンド)を起こす可能性があるので、用法・用量を守って使用しましょう。
耳抜きがうまくできない耳栓を使用することで、急激な気圧変化を和らげることができます。飛行機用の耳栓も市販されているので、活用してみましょう。

新幹線での耳抜き対策

新幹線は飛行機ほど気圧の変化は大きくありませんが、トンネルの出入りなどで気圧の変化を感じることがあります。特に、耳管が狭い子供は耳に違和感を感じやすいです。飴やガムなどを用意しておくと良いでしょう。

トンネル通過時の耳抜き対策

トンネル通過時は、一時的に気圧が変化します。唾を飲み込む、あくびをする、ガムを噛むなどの方法で耳抜きを行いましょう。

新幹線での移動でも、こまめな水分補給は耳抜き対策として有効です。

飛行機や新幹線での移動時に耳抜きがうまくいかない場合は、無理に耳抜きしようとせず、休憩を取る、周りの人に助けを求めるなど、適切な対応を行いましょう。

快適なダイビングを楽しむためにも、移動中も耳のケアを忘れずに行いましょう。

ダイビングの耳抜き|おすすめグッズ

初めてのダイビングだけど自分たち2人だけでスイスイ泳いでいる画像

ダイビングの耳抜きを快適にするために役立つ、おすすめのグッズを紹介します。

自分に合ったグッズを使うことで、より安全で楽しいダイビングを体験できます。

ダイビング用の耳栓

基本ダイビングの耳栓は禁止ですが、ダイビング用の耳栓は、水圧による負担を軽減し、耳抜きをサポートする効果があります。様々な種類があるので、自分に合ったものを選びましょう。

ベント付き耳栓

ベント付き耳栓は、耳の中に水圧を緩やかに伝え、耳抜きをしやすくする効果があります。

Doc’s ProplugsやMacks Pillow Soft Silicone Earplugsなど、ダイビング用に開発された製品がおすすめです。

水深の変化に合わせて通気口が開閉するタイプもあり、よりスムーズな耳抜きをサポートします。

ノイズキャンセリング機能付き耳栓

ノイズキャンセリング機能付き耳栓は、水中での騒音を軽減し、快適なダイビングをサポートします。

水中での音は空気中よりも伝わりやすいため、騒音が気になる方におすすめです。ただし、インストラクターやバディの声が聞こえにくくなる場合があるので、注意が必要です。

カスタムメイド耳栓

カスタムメイド耳栓は、自分の耳の形に合わせて作られるため、フィット感が抜群で、高い遮音性と快適性を提供します。

耳鼻科や補聴器専門店などで作成できます。

価格はやや高めですが、長期間使用できるので、頻繁にダイビングをする方におすすめです。

種類メリットデメリットおすすめの人
ベント付き耳栓耳抜きしやすい、比較的安価遮音性は低い耳抜きに不安がある初心者
ノイズキャンセリング機能付き耳栓水中ノイズを軽減、快適なダイビング体験周囲の音に注意が必要、高価な場合も騒音が気になる人
カスタムメイド耳栓フィット感抜群、高い遮音性高価、作成に時間がかかる頻繁にダイビングをする人

耳抜き補助具

耳管を広げることで耳抜きをサポートするグッズです。耳抜きに苦労する方におすすめです。

Otovent(オトベント)

Otovent(オトベント)は、鼻に装着して使用する医療機器で、バルーンを膨らませることで耳管を開き、耳詰まりを解消します。

ダイビング前に使用することで、耳抜きの準備ができます。

医師の指導のもとで使用しましょう。

EarClear(イアクリア)

EarClear(イアクリア)は、耳管に低周波の音を発生させることで、耳詰まりを解消する機器です。

コンパクトで持ち運びやすく、ダイビング前や飛行機内でも使用できます。

マスク

マスクの種類によっては耳抜きがしやすくなるものもあります。

スキューバダイビングマスク

スキューバダイビングマスクは、鼻を覆う設計になっているため、鼻をつんでバルサルバ法を行うのが容易です。

フィット感の良いマスクを選ぶことが重要です。ストラップの長さやマスクの素材などを考慮し、自分に合ったものを選びましょう。

フリーダイビングマスク

フリーダイビングマスクは、内容積が小さいため、マスククリアが容易で、耳抜き時の圧力変化の影響を受けにくいというメリットがあります。 スキンダイビングやフリーダイビングだけでなく、スキューバダイビングでも使用できます。

スプレー

鼻や耳の乾燥を防ぐスプレーも、耳抜きのしやすさに繋がります。

生理食塩水スプレー

生理食塩水スプレーは、鼻腔を保湿し、乾燥による炎症を防ぐ効果があります。 ダイビング前に使用することで、耳抜きがしやすくなります。市販の生理食塩水スプレーや、自作することも可能です。

その他

その他にも、ダイビングの耳抜きに役立つグッズがあります。

ダイビングフード

ダイビングフードは、頭を保温するだけでなく、耳を保護する役割も果たします。

特に水温が低い場所でダイビングをする場合は、フードを着用することで耳の冷えを防ぎ、耳抜きがしやすくなります。

ネオプレン素材やライクラ素材など、様々な素材のフードがあります。

水温やダイビングスタイルに合わせて選びましょう。

これらのグッズは、ダイビングショップやオンラインストアで購入できます。

自分に合ったグッズを選んで、快適なダイビングを楽しみましょう。

まとめ

ダイビングを楽しむためには、耳抜きは必須のスキルです。

この記事では、ダイビングの耳抜きに関する基本的な知識から、初心者でも簡単にできるコツ、そしてトラブルシューティングまでを網羅的に解説しました。

快適なダイビングを実現するために、ぜひこの記事で紹介した内容を実践してみてください。

まず、耳抜きとは、鼓膜の内側と外側の圧力を均等にすることで、水圧による耳への負担を軽減する行為です。

耳抜きを怠ると、耳の痛みや最悪の場合、鼓膜破裂などの重大なトラブルに繋がる可能性があります。

そのため、適切な耳抜きの方法は必ずマスターしておきましょう。

耳抜きの方法として、バルサルバ法、フレンツェル法、嚥下法の3つの基本的な方法を紹介しました。

バルサルバ法は、鼻をつまんで息を吹き込む方法で、最も一般的な方法です。フレンツェル法は、舌と喉を使って空気を耳に送る方法で、バルサルバ法よりも高度なテクニックですが、耳への負担が少ないというメリットがあります。

嚥下法は、唾を飲み込むことで耳抜きを行う方法で、手軽にできる反面、効果が薄い場合もあります。

自分に合った方法を見つけることが大切です。

また、耳抜きができない時の対処法についても解説しました。

原因としては、鼻詰まりや風邪などが考えられます。

鼻詰まりの場合は、点鼻薬を使用したり、温かいタオルで鼻を温めることで改善できる可能性があります。

それでも耳抜きができない場合は、無理に潜行せず、インストラクターに相談することが重要です。

安全第一でダイビングを楽しみましょう。

さらに、ダイビング前やダイビング中の耳抜きのコツ、飛行機や新幹線での移動時の耳抜き対策、そして耳抜きをサポートするおすすめグッズなども紹介しました。

これらの情報を活用し、快適で安全なダイビングを実現してください。この記事が、皆様のダイビングライフの一助となれば幸いです。

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